幼稚園では『淡々と』読む?
- hodokite2
- 2023年9月19日
- 読了時間: 2分
みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
9月の半ばも過ぎましたが、まだまだ酷暑といってよいほどの京都です。
さて、今日は、「淡々と読む」についてお話させていただきます。
言語造形を学びに来てくださる方の中には、幼稚園の先生も数人いらっしゃいます。
「幼児教育では、素話の時、『淡々と』読むように、と言われますが、言語造形ではどうですか」
と何度か尋ねられました。
言語造形で行なっていること、というのは、 宇宙の法則に則っているだけです。
ことばがp, b, mのように飛び跳ねたいと思うところはそのように語るし、母音が強く、ゆっくり読んで、という表現の場合には、ことばの音韻に合わせて、明瞭かつ間をとって語るだけ。
◯◯するべき
と思って読んでいるわけではありません。
「淡々と読まなければならない」 と誰かが言ったとしたら、 まず、その、 「◯◯しなければならない」
を取り外すとよいと思います。
そうでなければ、ことばが読んでほしいと思っているその感覚を掴むことは難しいのではないかと思います。
最近、20年ぶりに林竹二さんの本を読んだのだけれど、 目指されているところは、シュタイナー 教育の根幹とよく似ていますね。
●子どもが求めているものを引き出す●
です。
一部のオールタナティブ教育に見られるような、単なる自由に泳がせる教育、自分で選択させる教育でではなく、その子の求めを見出すこと。
だから、昔話を何度も素話する機会があるのなら、気質に合わせて読む、その子の今、に合わせて一部話を変えてみる、など、自由な発想で語るのがよい、と思います。
そして、そのベースとして、ことばの法則がわかっているとよいです。
今日も素敵な夕暮れになりそうです!




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